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新エネルギーの話。

私たちが暮らす地球。
人間をはじめ多くの生物が生きていくためには限られた資源を大切に、持続可能な形で使い続けることが求められている。
人間は有史以来、様々な資源を活用して生命をつないできた。
水、空気、樹木、鉱石。そして技術革新と産業革命を経ながら石炭や石油に行き着いてきた。 それらは地球の数十憶年もの営みが作り出し蓄えてきたもの。その化石燃料が底をつく時が見えている。
私たちはこの数千年の営みを反省しつつも経験を活かして次の世紀、その次の世紀へと地球に暮らす多くの生命を活かしていく方途を見つけ出すことが求められている。
私達が導入を推進する新エネルギー技術
私たちが日々生きる世界の中で、排出したりそのまま使っていなかった熱源や物質をエネルギーとして活用できるしくみを生活に取り込んでいくことを目指したい。
様々な技術や仕組みを検討試行し、その中で現時点でいくつかの技術を提案している。
具体的には
①小水力発電(マイクロ水力発電)
②太陽光発電
③風力発電
④バイオガス
⑤焼却発電
⑥雨水活用
⑦太陽熱活用
⑧雪氷熱活用
⑨地熱利用
これらの技術をその時々の組み合わせ、ベストマッチングで実行することが現実的な選択と考えている。
①小水力発電・マイクロ水力発電
水力発電というと「黒四ダム」など、一級河川を堰き止めてダムを建設して発電を行う大規模工事のイメージが定着している。
しかし現在注目されている『小水力発電・マイクロ水力発電』はまったく違う発想によるもの。
手のひらに乗るサイズの発電機も実用化されている。
わざわざ水流水圧を作るのではなく私達の生活エリアにある水の流れによって発電を行う。
農業用水路や街中を流れる水路に設置する。
生活用水がある限り、発電を続けることができる。

実用化されている事例は高低差(水の落差)を利用するものが主流だ。
さらに小型のサイズで、水道管内に埋め込む技術が開発されている。
水道供給時の水圧を無駄にせず、有効活用する画期的な技術である。
②太陽光発電
クリーンエネルギーとしてもっとも有名な技術の一つである。
導入実績も多く、国内では年間45000キロワットが発電されているとされている(2001年調査より)。
実に全世界での46%を占めている。
私達の身近では実感がない。
それだけ普及の度合いが低いということだ。

パネルの破損や故障も多く、発電効率もよいとは言えない状況もある。設置には補助金が出されるが、それでも高価であることに変わりはない。屋根に載せる場合、対加重の問題で既存住宅では設置パネル枚数に制限が発生する場合がある。

※その後、政府方針により家庭における太陽光発電電力の政策的価格での買い取りが実施されて一気に普及拡大した。また太陽光発電システム設置時の助成金が国、各自治体の施策として行なわれている。
③風力発電
文字通り、風の力で風車を回して発電を行う技術。
従来の風車に比べて格段に効率のよい日本型オリジナル風車を開発提案している。
風力発電には平均風速6m以上の風が必要とされていたが、新しいタイプであれば多くの地域での導入が可能。
日本では2002年9月時点で443台が設置導入され、約31万キロワットの電力が作られている。特に日本海側や太平洋上の諸島地域で有効とされる技術である。
風車が地域のシンボルともなり、環境に取り組むメッセージを多くに人につたえる役目も果たします。
④バイオガス
少し前は「バイオマス発電」として電力供給が主眼となっていたが、その過程で発生するガスを直接利用する技術が積極的に実用化された。
バイオマスとは「バイオ=生物」「マス=量」という意味を持つ言葉であり、「生物に由来する有機物の量」の意味で使われる言葉。
自然界に存在する物質を再利用する点で地球環境への負荷が小さいとされている。
原材料から主に3つに分類できる。

【1】森林の間伐材や廃材から固形燃料(ペレットなど)を生成する
バイオガスの原料にすることで廃棄中心だった不要木材が有効活用できる。木材価格の低下が続く森林業における、伐採や間伐費用の捻出が可能になる。

【2】サトウキビなどから液体燃料(メタノール)を生成する
自動車、ガソリン業界を中心に急激に拡大しつつあるのがエタノールガソリンの導入だ。ただし私達は、エタノールガソリンの導入については懐疑的見解を持っている。(注2)

【3】家畜糞尿や生ゴミから気体燃料(メタンガス)を生成する
バイオガスの中でも、近年実用化が進んだ技術である。都市ガスタイプではガス管の埋設がコスト高になる、過疎地域、山間部には非常に有効である。
インドでは国際支援もあり、バイオガスの導入が積極的に推進されており、大きな成果をあげている。
国内外でさらに推進されることが望まれている。
⑤焼却発電
ごみ焼却時の熱源でタービンを回して発電を行う技術。
大型の公共焼却施設で導入されている。
焼却時の熱源を利用するため、余分にCoxを発生させないで済む。
また地域の冷暖房、温水の利用も行なわれている。
私達の提案する規模としては、家庭での焼却に伴う熱量の再利用が主体となる。
⑥雨水活用
雨水(うすい)は地球上で最もきれいな淡水と言われている。 生活用水、農業用水などにおいても、大型ダムで貯水して消費地まで運んでくるという大量消費型水循環にはすでに綻びが生じている。

【大型貯水による悪影響】
①貯水するダムの膨大な維持管理費
②湖底に蓄積される汚泥(ヘドロ)問題
③河川推量減少による水質悪化
④地下水の減少と地下水脈の消失
⑤下水道への負荷増大と生態系の破壊
⑥大量貯水、配管設備等に水質の悪化

このような状況の解決策として雨水の活用がある。具体的な活用として
・タンク等を利用して各自宅や施設建物等で溜めて利用する
・地表に池を作って雨水を溜める
・直接雨水を受ける
などの活用の形があります。

【雨水利用による効果】
①河川氾濫被害、都市部での降雨時の流出抑制
②河川を取り込んだ街づくり
③緊急被害時のトイレフラッシュ用水としての活用
④ビオトープの形成
⑤地下浸透の促進
⑥ヒートアイランド現象の緩和
⑦屋上緑化の推進
⑧気化熱による冷房に活用
⑨Cox削減効果

雨水の活用については様々なパターンがある。
その後の様々な試行錯誤を経て、現在は『エクセルギーハウス』として雨水を活用した低エネルギー消費の建物を10数棟建築している(2012年5月現在)。
※個人宅や公共施設ともに施工事例があります。
⑦太陽熱活用
太陽熱温水器が代表的な利用方法である。 すでに多くのメーカーから販売されており、日本国内での温水器台数は630万台と言われ世界トップクラスとなっている。
従来から活用されてきた技術で、エネルギー消費を抑える意味で非常に有効な方法である。
⑧雪氷熱活用
雪や氷の冷熱エネルギーを活用する手法。
雪や氷の活用としては昔から氷室などで食物の冷蔵に利用してきた。
適切な湿度が保たれる雪氷貯蔵は鮮度を必要する商品に適している。

この湿度を利点とした
・生鮮生産物の貯蔵
・冷蔵することで商品価値が生じる(増加する)商品の開発
・各種研究開発
などの提案を行います。
( 2002.12 )

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