今月の本: |
『冷血』(トルーマン・カポーティ) |
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実施日時: |
2015年11月28日(土)14:00〜17:00 |
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今月の会場: |
練馬区勤労福祉会館 和室(小)
西武池袋線大泉学園駅・徒歩3分 |
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参加費 : |
350円(会場費・資料コピー代に補填します) |
懇親会 : |
終了後希望者で懇親会を行います(会費2500円程度) |
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1959年11月。カンザス州ホルカムという村で一家四人が惨殺される事件が起きました。
作者のトルーマン・カポーティは5年を超える歳月を費やして根気強くこの事件を追跡します。カポーティは『ティファニーで朝食を』の作者として知られていますが、本書が彼の最後の作品となっており、この作品自体がカポーティの人生に少なからずの影響を与えたことも想像に難くない。
公の記録の収集分析と関係者へのインタビュー取材を中核としてノート6000ページに及ぶ資料を収集し、そのデータから丁寧に事件を浮かび上がらせていきます。
被害者はクラッター一家。リヴァーヴァレー農場を営むメソジスト派の敬虔なキリスト教徒であり、その不幸は突然に訪れます。
犯人は2人組でディックとペリーという青年。二人は刑務所で出会い、出所後にこの事件を計画し実行しました。
この事件に関係する一人一人の来し方を丁寧に描写することによって、自然と事件の本質に迫っていきます。
クラッター家の人々はどうして殺されなければならなかったのか。
なぜディックとペリーは人殺しをしてしまう人生を歩んでしまったのか。
捜査に関わった人達の捜査手法と心模様。
そして死刑の是非、取材者のモラルまで問題を提起してきます。
ノンフィクション小説の草分け的作品として知られた本作品を一緒に読み進めたいと思います。
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