プロセキュート
【第62回桂冠塾】実施内容
今月の本: 『ザ・ゴール』(エリヤフ・ゴールドラット)
実施日時: 2010年5月22日(土)14:00〜17:00
今月の会場: 西武池袋線大泉学園駅・徒歩3分
勤労福祉会館 和室(小)
参加費 : 350円(会場費・資料コピー代に補填します)
懇親会 : 終了後希望者で懇親会を行います(会費2500円程度)
今回の本は『ザ・ゴール』。
ビジネス書からピックアップしました。作品が発表されたアメリカでは、一貫してビジネスマン必読書と言われてきた本の一冊です。

2001年の日本語訳出版以来、日本においても業務改善に携わる方、特に製造系の職場で働く人に多く読まれてきました。

製造系の改善は結果を出しやすいとの指摘は従前から言われてきたことでもあり、私の経験から言っても真実であると言えます。
製造系以外に従事するメンバー、特に市場と需要そのものを創出しなければならない分野の創業者、また不特定多数を顧客とするサービス業、小売業等の経営者からは「大して役に立たない」との指摘も少なくありません。

製造系の改善ができる人であっても、小売やサービス業の企業経営者が務まらない人が多い。
しかし、小売業やサービス業で目標を達成できる経営者は、ほぼ100%、製造業でも成功する。
その意味では、本書での取り組みは製造業以外の経営者から見れば、至極当たり前のことをやっているとも言えます。

しかし作者の意図は製造業にとどまらず、様々な業界に通用する思考プロセス<TOC>として磨きをかけ、理論的な完成度を高めていこうとします。
その原理原則論を元に、個々の経営者またビジネスパーソンが自身の経営判断を高める資質を高めることは多少なりともできるのではないかと感じます。
その結果、より多くの人の思考の底上げができる。
これが本書が読まれる最大の効果と言えるのかも知れません。

作者のエリヤフ・ゴールドラット氏は物理学者。友人の工場経営者に相談されたことがきっかけで、物理学の理論で生産スケジューリングの問題点を解決に導きました。この経験を元にスケジューリングソフトを開発し、その販売促進のために書いた小説が本書、というわけです。

この小説には後日談があり、本書を読んだ読者が、ゴールドラット氏が開発したスケジューリング・ソフトを利用しなくても改善効果を得始めることになります。なんとも皮肉な自己矛盾。ゴールドラット氏はソフト会社の社長を辞任を決断し、TOC理論の普及を生涯の事業としてきました。

題名の『ザ・ゴール』とはずばり「目標」を指しています。
サブタイトルに「企業の究極の目的とは何か」とつけられている点から推察すると「究極の目的」という意味合いを強く意識しているのかもしれない。
原書の発刊は1985年。その後15年余りにわたって日本語訳版の許可が出なかったという逸話で話題をさらった一書でもあります。
日本語版を許可しなかった理由としてゴールドラット氏が稲垣公夫氏に次のように語ったと紹介されています。

『ザ・ゴール』が日本語で出版されると、世界経済が破綻してしまうので許可しないのだ。
日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一級だ。その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化の手法を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る。


冗談か、なんとも大げさなドンキホーテのような言い草にも聞こえますが、そのくらい真剣にゴールドラット氏はこのTOC理論を高く評価し、普及に尽力してきたのだと感じます。

小説としては表現の豊かさに欠けるという指摘もありるようですが、世界中のビジネスパーソンが読み継いできた本書を一気通貫して読んでみたいと思います。きっと明日からの思考に何らかの変化が現れることを期待して...。


http://prosecute.way-nifty.com/blog/2010/05/62-a881.html


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